_ 貧困と激動の時代”放浪記”に感激
森光子の放浪記、1961年初演から48年間、2000回凄い記録です。
前人未到の大記録・金字塔。そして国民栄誉賞受賞決定!
母(90歳)の昔からの夢をかなえる為、89歳になった森光子さん
の放浪記を大変苦労をして切符を入手、おぶうようにして帝国劇場
へ行きました。60歳以上の人が殆どでした(大部分が女性)
こられた人達の感慨がこのストゥリーに有ると感じました。
そして、演じられる森光子さんの人生にも重複するぐらいの心拍の
演技にも現われており、最後のシーンを終えて,観衆の一人一人に
手を伸ばし、見渡しながら、”今!凄い幸せです”
”ずっと待っていた2000回、でも来てしまうと
いたたまれない恥ずかしい気がします。
そんなに私、値打ちもありません”
謙虚な言葉ながら、バースデイケーキに花束、そして鳴り止まない
大嵐が来たような会場の拍手に全員が感動いたしました。
母も涙していましたが、私も目頭がジーンと熱くなる感慨が有ました。
それほど凄い記録と、名演技が生き抜いた人生を感じます。
人一倍感じるものが有るのだと思います。
_ ”花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき”(林芙美子)1903-1951
見事に三代を逞しく力強く生き抜くことの凄さに感動した名作でした。